その他

パワーメーター付けた途端タイムが伸びた件

パワーメーター(パワメ)。それは「ガチ勢の象徴」。
存在を知ってからというもの僕はそう感じていました。
平地を驚くほどの速さで巡行し、山を飛ぶように登る人達のためのモノ。
僕には一切関係ない。自分自身は本格的なトレーニングをするわけでもなくレースにも出ない。いったい何に使うというのか。

で も 気 に な る。

自分には関係ないと思ってはいてもやはり気になる。クラスの可愛い女子とか関わりなくても気になってたやん。そんな感じ。知らんけど。関わったことないし(血涙)。是非はともかく使ってみたい。
頭の中で試してみたい→必要ないやろを何度も繰り返していましたが、先日一緒に走った知人が偶然こんなことを。

「パワメ、いいっすよ…。」

速攻でポチった(すぐ影響される)

初めてのパワーメーター「Favero Assioma Duo」

初めてのパワメとして購入したのはイタリアFavero社の「Assioma Duo」。

Assiomaはペダル型のパワメ。片足計測のタイプもありますが、どうせならということで両足計測にしました。
ペダル型を選んだ理由は取り付けが安易だから。機材に詳しくない僕でも簡単に取り付けられます。
ちなみにGARMINからは同じくペダル型のRallyが出てますが、さすがにお高いのでこちらにしました。あれエントリーロードの完成車買えるやん…。

開封

Amazonで注文して2日後、待ちに待ったものが届きます。
当日僕は在宅勤務。ネットで配送状況を見つつ、チャイムが鳴った瞬間玄関まで飛んでいきました。いや仕事しろよ。

いくつになっても新しいものはワクワクするね。

ちなみに一般サラリーマンの私からすればなかなかのお値段しましたが、買ったことは嫁に言ってません。
い、いやうちは生活費と子どもの貯蓄は折半でそれ以外は個人の裁量。僕の金で買ったのだから何も後ろめたいことはねぇ(;゚∀゚)と自分に言い聞かせ(嫁への恐怖による)動悸と謎の息切れを抑えながら開封します。

見た目はデモやパッケージと比べてほとんど違和感はないです。ペダル部分は少し安っぽい感じがしますがこんなもんでしょう。
ペダルはLOOKのKeoクリート対応です。
実はシマノSPD-SL対応モデルも出ています。ただ純正ペダルよりQファクターが1cm以上広くなってしまうためLOOKモデルを選択しました。許容できるかは人それぞれかと思います。ぼくはたんそくなのでむりです。

付属品はACアダプタ(USB)、ペダル充電ケーブル(USB)、LOOK Keoクリート、アーレンキー(8mm)、取扱説明書。
アーレンキーまで付いているのは意外でした。正直いらんけど…。

重量は両側で303g。カタログスペックと全く同じですね。

取り付け

それでは取り付けていきます。とはいっても普通のペダルと同じです。

ネジ部分にグリスをよく塗って。

8mmのアーレンキーでシマノSPD-SLペダルと同じように取り付けます。
特別な工具は一切いらないです。
あとLOOKのクリートですが個人的にはシマノと比較してほとんど違和感がありませんでした。はめ外しはほとんど同じ感覚です。

設定

取り付けが完了したら設定を行います。
スマホにAssiomaのアプリをインストールします。

iOSだとAppStore、AndroidであればGooglePlayよりダウンロードできます。通常のアプリと同じです。

拡大鏡マークを押して検索。

Assiomaが出てきたら接続を押すだけ。
最初出てきませんでしたがクランクを回すと表示されました。
Assiomaの電源がONになるので検索されるようです。

接続するとこんな画面。バッテリー残量もわかります。
設定ボタンを押すと校正等ができます。

校正やクランクアーム長も設定できるようになっていますね。まあ当然ですが。

校正はこのボタンを押すだけです。

あとは電源がOFFになるまでの時間も設定できます。しばらく動きがないと設定した時間で勝手にOFFになるんですね。

電源ON時はランプが点滅します。光り方は強くないので夜に役立つとかはなさそう。

充電はこんな感じで付属の充電コネクタをペダルに付けます。
フル充電で50時間持つらしいので僕の場合は2か月に1度の充電で大丈夫。

サイコンに接続完了。
ケイデンスセンサーもついているのでそちらも拾えました。
調べてみるとGARMINのペダリングダイナミクスにも対応しているようです。
ちなみに僕のPioneer CA600ではペダリング効率は拾えませんでした。ペダリングモニタ機能あるのにどうして…。

パワーメーターを付けて実走

先述した知人の話では「パワメを付けるとペース管理がしやすくて登りも楽に走れるようになった。タイムも良くなるよ。」とのこと。
いやホンマか?という疑問を抱いたままですが、とにかく実走してみれば分かる。
前置きが長くなりましたが、タイトル的にはここからが本番。
とりあえずいつも走ってるコースに行ってみることに。

金勝道の駅まで

序盤と終盤は勾配10%超。

ということで最近よく登っている「金勝道の駅まで」のセグメントに。
これまでの自己ベストタイムは7/14に記録した10:12。
約2か月間記録更新ができていません。
自分のFTPなんぞは計測したこともないのでいくつかわかりませんが、とりあえず240w(約4w/kg)を基準にして踏んでみることに。
結果は

PR(自己ベスト)出てますやん…。

2か月間更新できなかったのにパワメ付けた途端更新?嘘やろ?
確かにパワメを見ながらできるだけ同じ出力(240w)で走行するようにするといつも踏んでいるところで踏まなかったり、逆に踏んでいなかったところで踏んだりといつもとは違う感覚でした。
いやいやでも今日は調子が良かっただけかもしれんし。2.29kmの短距離とはいえ6秒更新しただけ。
これだけじゃ分からんわ。

金勝山(ルモンタウンルート)

ということで別日にもう1コース。通称ルモン。先ほどと平均勾配はほぼ同じですが距離は倍ほどあります。

【滋賀ヒルクライムの聖地】金勝山(ルモンルート)金勝山(ルモンタウンルート)のヒルクライムコースレビュー。...

自己ベストは7/24に記録した25:02。こちら1か月半ほど記録を更新できてません。
出力は先ほどのコースと同じく240wを基準にして登りました。
果たして結果は

※後半はタレて平均240w出ませんでした(白目)

こっちもPR出ました。

32秒更新。なかなか越えられなかった25分の壁を越えた。
ゴール後はもちろん息も乱れ脚にも疲れはありましたが、いつもより辛かったかといえばそうでもなく。
なんというか、あっさりしたものでした。

感想

2つのコースを走り、2つとも自己ベストを更新。正直こんなにすぐ効果が出るとは思わなかった。
ヒルクライムは頻繁に勾配の変化があり速度だけを見ても一定の出力を保つことが難しいので、思ったより踏んでしまい脚も心肺も余計に削られることがありました(その逆もある)。いつも後半はかなり失速してたんですよね。
パワメによってペースが管理できたことは大きかったようです。

今回はヒルクライムでしたが、平坦それも長距離を走る際にも役立ちそうです。たとえトレーニングやレースでなくても効率よく走ることでライドのクオリティが上がると思います。
僕は今後もレースに出ることはないかもしれないけど、そんな人でも付けてよかったと思える代物になりそうな気がしています。

PS:正直PR出てめっちゃ気持ちいい。